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2008年9月 1日 (月)

マンガ『天顕祭』2種

 白井弓子さんのマンガ『天顕祭』には、同人誌版と商業出版版の2種類がある。いや、正確にはそれより前に同人誌B5判で本編たしか4冊、番外編1冊が出ていたが、私が知ったときはもう2〜3冊出ていて、気にはなっていたが、いつまで続くかわからないので、ちょっと手を出すのを躊躇していた。だが、5月の関西コミティアでA5判の同人誌版の総集編がでていたので、その分厚さにメゲずに、えいや!とばかり購入した。そして、その時のインフォメ・ペーパーや本のあとがきをよんでびっくりした。コミティアでの販売はこれが最後! 文化庁メディア芸術祭奨励賞受賞! 7月に加筆のうえ商業出版! 知りませんでした。すみません。いや〜、ギリギリのセンで出会えてよかったわ。文化庁メディア芸術祭では、はじめての自費出版作品の受賞らしい。すばらしい、パチパチパチ。
 その後8月のはじめぐらいに商業出版版(サンクチュアリ出版発行)も本屋で発見し、購入した。先のペーパーに「わかりやすさ」を重点において加筆修正中とあり、2冊を読み比べるとたしかにオリジナルの同人誌の本編4冊目ぐらいを大幅(でもないが小幅でもないが、どちらかといえば……)に変えている。けど、印象的にはあまりかわらず、わかりやすくなったかといえば、まあちょっとは……。
 
 舞台は、「汚れた戦争」後の世界で、毒素を撒き散らされた大地。人間は、残されたわずかな清浄地で生きている。竹足場を組み、高所作業をする鳶職の世界に、理由(わけ)ありのひとりの少女紛れている。ストーリーのイメージは、実は一読して「ナウシカみたい」と思ってしまったのだが、それはきっと、「汚れた戦争」や「汚染林」、「フカシ」レベルでマスクが必要、植物(竹)が毒を清浄化するというあたりが重なるのだろう。が、それに荻原規子か上橋菜穂子のような和風のイメージとヤマタノオロチ伝説の要素をインプットして、鳶の世界のリアリティがそれを助けているので、まるっきりマイナスイメージではない。
 それに、この作品の魅力は絵! もう、男の人が、男らしくってかっこいいの!! 真中さんステキ!!! 鳶のアクションもかっこいいし、見ててうっとりする。それに、勢いのある線で、墨のボカシ感が、独特の画面を創っている。

 というわけで、同人誌も最近いつものサークルさんしかまわらなかったが、知らなかった人の気に入った作品を見つけて、ちょっとうれしくなった。

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