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2007年9月30日 (日)

「養老天命反転地」というアート

 「養老天命反転地」というヘンなところがあると知ったのは、2004年の第43回日本SF大会G−conの時だった。岐阜の長良川国際会議場で行われたので、配布物の中に、ご当地観光案内が入っていたのだ。なんとかというアーティストの創った、全部斜面で出来ていて平衡感覚が狂う、ヘンな空間……らしい。が、関西から岐阜県養老町は日帰りで行くにはちょっとキツい、でも1泊するにはもう一つなにかつけないともったいないというビミョ〜な距離で、ずっと行きそびれていた。
 今回3年越しの想いが遂げられた。交代で休むので飛び石の休日も多いし、みんなといっしょにとれる2連休(次の日も休みでないと、ちょっと体力的に自身がない)で、且つ何も用事が入っていなくて、天候の条件がいい(今回はこれも重要)というと、なかなかなかなかないのだ。
 さて、前置きが長くなったが、「養老天命反転地」というのは、アーティスト荒川修作と詩人マドリン・ギンズの構想を基に創られたアート作品で、1995年にオープンした。養老公園の中にあり、近くには、古来から有名な「養老の滝」、子ども向きアスレチック公園「岐阜県子どもの国」、ゴルフ場、テニスコート、敷地は広いが閑散としている(ようにみえる)遊園地「養老ランド」など、地元の人たちの休日スポットがそろっている。
 「養老天命反転地」の中にはメインパビリオン「極限で似るものの家」や楕円のすり鉢状の敷地の中にも「もののあはれの変容器」や「宿命の家」などそそられるタイトルをもったモニュメントが散らばる。詳しくはHPがあるので、こちらをどうぞ。
 いちおう、HPなどで予習をしておいたので、スラックス・運動靴・両手が使えるリュックという身軽な装備で大正解! 身体で感じるアート空間なのだ。他に類をみない魅力的な場所だ。
 が、同時に感じたのは、「芸術はバリアフリーじゃない」ということだった。どうも、来ている人たちをみていたら、ヘンなアスレチックコースと勘違いしてるんじゃないか、と思われる人たちもいる。気がついていない人もいるかもしれないが、ここは決して「公園」とは名乗っていない。あくまで、広大な芸術作品なのだ。私たちは芸術作品の中に入って鑑賞しているのだ。だから、斜面でも手すりも安全ネットもないし、通路は車いすが通れる幅をとるなんてこともムシしている。
管理者側も、運動靴や子ども用ヘルメットの無料貸出や、悪天候の場合は閉鎖するなどの対策はしているが、作品自体に手を加える気はないとの姿勢だ。そこらへんは鑑賞する側の分別で、的外れなクレームをつけないようにしたい。
 スーベニールでガイドブックを購入したが、ガイドブックの写真は造成途中とかできあがったばかりの頃のようで、とてもきれい。樹も育ってなくて、すっきりしている。実際行ってみると、モニュメントの傷み具合や雑草のはびこり具合に12年の時の変容が感じられる。永遠に一定の姿をとどめる作品ではないのだ。
 行きは、がんばって朝8時台のJRの特急を使ったので、大垣で近鉄(10月1日から養老線は近鉄でなく、養老鉄道の経営になるのだが)に乗り換えても1時間半ぐらいでついた。お昼過ぎまで過ごして、そのあと近くの芝生公園でおにぎりをたべて、歩いて片道30分という表示があるので、「養老の滝」まで行ってみることにした。日差しはきつくないが、蒸し暑い日で、上りばかりの行程はけっこうきつかった。帰りはゆるゆると降りて、時間にも余裕があったので、時間はかかっても安くあげようと、JRの快速と新快速を乗り継いで帰ってきた。

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