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2007年6月29日 (金)

小説『ぼくと1ルピーの神様』

 『ぼくと1ルピーの神様』ヴィカス・スワラップ著 (ランダムハウス講談社)
 紹介文とか行事とか展示とか講演会とか……オモテ稼業の仕事がらみで読む本があるが、その中でアタリに出会うと、とても得した気分になる。図書館の本を読んだ後、書店で買い直した1冊。
しかし、この本、図書館で予約して半年以上たってやっと回ってきた。そんなに話題になってたっけか?
 ウエイターをやっている孤児の少年が、クイズ番組(「ミリオネア」のようなもの)で全問正解し、史上最高額の賞金を手に入れた。しかし、インチキしたのだろうと警察に逮捕される。ストーリーは、少年が弁護士にクイズの進行をDVDで確認しながら、自分の人生のなかからどうして答えが導き出されたのか語っていく形式で進められる。意外な真実やどんでん返しが造り過ぎのようにもとれるストーリー展開なのだが、それがなぜかあまりわざとらしく思わない。そう、なんとなくマサラムービーをみるようでもある。(思いっきりわざとらしいマサラムービーというのもあるが)
 タイトルでわかるように、舞台はインド。その貧富が入り混じる暮らしがとても真実味を帯びて描かれている。それが暗くもなく、教訓的でもなく、とんとん進むストーリーのなかにとけ込んでいる。地元の人が書いたのは、ヘンに説得力があるなあとしみじみと思わせる。さりげなくちりばめられているインドテイストがうれしい。
 ただ、以前ラジニカーント主演の映画『アルナーチャラム』を見たとき、その拝金主義はちょっとハナについたが、この小説もやっぱり少しその気がある。正義も金によって行われる。だが、それもインドの一面かもしれない。

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