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2007年2月 5日 (月)

小説『ラスト・ドッグ』

『ラスト・ドッグ』 ダニエル・アーランハフト著 ほるぷ出版
 犬を媒介とする恐ろしい伝染病が広がり、犬が次々と死んでいく。それは人にもうつることがわかり、街はパニックに陥る。主人公のローガンは必死に飼い犬ジャックを守ろうとする。
 少し前に新聞でもっと詳しい書評を読んだとき、ヤングアダルト本のSFかしら?と思った。『少年と犬』(ハーラン・エリスン)…じゃないよな。どっちかというと、『復活の日』(小松左京)か『アンドロメダ病原体』(マイケル・クライトン)かと想像して読み始めたのだけど、ちがった。ぜんぜんSFじゃなかった。少年の成長を描いたバリバリのアメリカン・ヤングアダルト小説だった。犬の伝染病は、鳥インフルエンザのようなものである。しかし、その解決にSF的要素はない。少年は犬を身をもってかばうのだが、それが鶏舎のニワトリだとかばうには数が多すぎて手に余るだろうなあ。……とバカなことを考えてしまった。
 この話には諸手をあげて「いい人」「カッコイイ人」だと思うキャラがいない。主人公のローガンも要領の悪い反抗的なやつだし、母も実父も義父もその他の大人も尊敬にはほど遠い。ローガンにからむ少年たちもろくでもないやつばかりだ。
 間に報道記事やEメールなどを織り交ぜて、立体的に組み立てられたストーリーは緊迫感があるが、ラストには爽快感はない。
 そこらへんの苦々しさが、軽いライトノベルを読み慣れた日本のヤングアダルトにうけるかどうかが、ビミョ〜なところである。

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