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2005年12月21日 (水)

小説『タイドランド』

 『タイドランド』ミッチ・カリン著 金原瑞人訳(角川書店)
 テリー・ギリアムが映画化するという原作本を、偶然図書館でみつけてしまった。見れば、訳者が金原瑞人! この人の訳……というかチョイスならば「あたり!」かもと思って読んだところ、やっぱり「あたり!」だった。これは、あとで書店で買い直すことにしよう。
 金原瑞人は最初の印象がいいので、大量に訳書がでるようになってからもある程度信用をおいている。ベネッセ・コーポレーションがかつて福武書店だった頃、今まで日本に紹介されていなかった作品や作家(特にヤング・アダルト系)をいろいろ訳してくれたのだ。『かかしー今、やつらがやってくるー』『アンパオ』『ゴースト・ドラム』なんかが特に好きだ。『タイドランド』は『かかし』に通じるようなゾクゾク感がある。
 まあ、金原さんの話はそのくらいにおいといて……、この『タイドランド』というのは干潟のことだそうだ。だが、小説の舞台に干潟はでてこない。意味深なタイトルだ。
11歳のジェライザ=ローズは、母の死後、ヤク中の父に連れられてテキサスの祖母の家にやってきた。だが、ある日父が椅子に座ったまま動かなくなってしまった。独り勇ましく探検に出かける少女のお供は、首だけのバービー人形。ある日、原っぱの先で黒いワンピースの幽霊女に出会う−−−−−
死と狂気に満ちた世界なのに、絶望や悲しみという感情が湧いてこない。このしたたかな生命力は何なの!? ハッピー・エンドでもアンハッピー・エンドでもないラストに至るまで圧倒される。クラクラするほど魅力的だ。
 ただ、読者を選ぶ作品ではあるだろう。想像するとけっこうグロいし、好き嫌いが分かれるだろうなあ。
 テリー・ギリアムの映画も楽しみだ。『未来世紀ブラジル』を撮った人だから狂気はお得意だ。あんなに騒がしくなくていいが。

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コメント

やや、もう読んだんですねー。先を越されてしまった。
年末か正月に私も読むつもりです。

うふふ、読みましたよ〜ん。
今、映画の予告をみて『ブレイブ・ストーリー』を読んでるのですが、それよりも印象がキョーレツでおもしろかったです。
でも、あとで京都の大きめの本屋を3件まわったのですが、本はみつかりませんでした。
今度大阪でも探してみます。
注文すればいいのかもしれませんが、急がないときは、本屋でみつけるのがすきなんです。

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金原瑞人 訳 角川書店2004年 以前、テリー・ギリアムの次作の原作としてこの記事で紹介した本。 あらすじのあまりのヘンさに思わず読んで見たくなってしまった。実 [続きを読む]

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 2005年12月21日のブログで書いたミッチ・カリンの小説『タイドランド』をテ [続きを読む]

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