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2005年11月

2005年11月30日 (水)

『戦う司書と恋する爆弾』

 『戦う司書と恋する爆弾』山形石雄著(集英社スーパーダッシュ文庫)
 我が表稼業のギョーカイ人なら思わず手にとってしまいそうに魅惑的なタイトルだが、残念ながら見かけ倒れだった。「SFマガジン」にけっこういい書評が出ていたので、ちょっと期待してたのだが。
 死者の全てが『本』になり図書館に収められる世界、その本の管理を任せられている武装司書、その武装司書を殺すために胸に爆弾を埋め込まれた少年、その少年が恋する『本』のなかの予知能力のある姫君。この設定はそそられるが、いかんせん、世界の構築が薄く、キャラクターの描き方も甘い。けっこう作中で死人がでているのに『本』になってる気配がないし、武装司書は本を管理している様子もないし、敵方の神溺(しんでき)教団といってもメインの一人しか出てこないのでどんな組織かわからん。いろいろファンタジーな要素はふりまいているけれど、なぜそれがそうなのか説得力がない。
 こちらも、「図書館」や「司書」という言葉に反応してしまうヨコシマな読み方をしていて申し訳ないのだが、『図書館戦隊ビブリオン』や『幻想図書館』はおもしろかったぞう! もっとギョーカイ人もうならせる図書館ネタを書いてくれ!! そんなつもりはないのかもしれないが。

2005年11月27日 (日)

『奇談』

 ディープなファンが多い諸星大二郎の名作短編マンガ『生命の木』の映画化。(しかし、なんでこんなタイトルになるんだ?!)
 実はこれ、諸星ファンのダンナが前売り券を買ってまで楽しみにしていたのだ。が、公開日以降の土日が2週続けて私の方が出勤になって、子守り当番になるため、打ち切りになる前に観れるかとジリジリしてアセっていた。なんせシネコンで初日から1日2回しか上映がなく、観客の入りによっては2週間ぐらいで切られても誰もあまり驚かないさ、というような状況だったのだ。んでもって、数少ないみんなそろっての休みの23日(祝)、はじめはダンナが一人で観に行くつもりだったけど、たまたまレディースディだったのと、チビどももどこかに行きたがっていたので、衝動的にみんなで観に行くことになった。だが、決してファミリー映画ではないので、誤解のないように。
 私も原作は読んだことはあるが、だいぶ昔だったので、細かいところはうろ憶えなのだが、『生命の木』のストーリー部分はずいぶん原作に忠実だ。でも、子どもが神隠しに遭うのが、生命の木とどんな関係があるんだ?と観ててよくわからなかった。どうやら、諸星の他のマンガ(『天神さま』)をアレンジしてくっつけたようだ。『生命の木』のストーリーには神隠し云々はない。これだけじゃ、時間的にもたなかったのか、女っ気がなくてさみしかったのか。(しかし、パンフレットにもなにもそのことはふれられていない) でも、付け足した部分がどうもギクシャクしている。
 そういや、以前の塚本晋也(この監督も私は好きだ)の『ヒルコ』(だが、この映画はイマイチだった)でも、原作の『黒い探求者』に『赤い唇』が混じっていて、学園ものにアレンジされていた。
 映画はかならずしも原作に忠実でなくてもいいけれど、「原作もいいけど映画は映画としておもしろい」といわせる作品をつくるのはむつかしいなあと感じた。

2005年11月26日 (土)

『鋼の錬金術師』12巻

 11月の後半は、土日出勤が2週続く上に、一週間に一日しか休みがないので、ちょっと疲れ果てている。6日連続働くと最近しんどい。世間は紅葉シーズンでうかれているけれど、あたしゃ土日も通勤電車なの。座らせてほしいなあ、観光の人たち。
 ……とグチはこのくらいにして、先日日曜出勤から帰ってきたら、「発売されてたよ」と荒川弘の『鋼の錬金術師』の12巻(スクエア・エニックス刊)が机の上に置かれてあった。しかし、スポンサー(私)が読む前に、ダンナとサトル(中一)はすでに読んでいた。……まあ、いいけど。今回は、初回限定版が600円とちと高めだが、4コママンガの小冊子がついている。
 ここ数日で3回ほど読み返してしまった。今回の巻では、ウィンリィに銃をうたせまいと背中にかばうエドの姿が印象的。う〜ん、カッコイイぞう! 話は、エド達、マスタング組、シンの国、ホムンクルス、傷の男(スカー)と5つ巴の様相を呈しながら、ホーエンハイムやハボックやマルコーもちらっと出てきて、ドラマは同時進行の多重構造になってきている。その分時間の進行は遅くて、この巻で1日ぐらいしかたっていないのではないか。さながら気分は『24(ツゥエンティー・フォー)』 
でも、今回のいちばんの迫力は、グラトニーですな。いや〜、アブナい奴だ。
 しばらくハガレンのマイブーム(古!)は続きそうだ。

2005年11月19日 (土)

『暴れん坊本屋さん』

 久世番子著(新書館)、「ウンポコ・エッセイ・コミックス」というシリーズの1冊目。
雑誌の『ぱふ』を読んでいて、「あ、おもしろそう」と思ったので、本屋さんで掲載雑誌の『ウンポコ』を立ち読みして(疑り深いな)波長があいそうだったので、平積みしてある単行本の1巻を購入した。毎月『ウイングス』で1話ずつ連載+季刊『ウンポコ』で4話ぐらい特番をはっているようだ。第1巻では14話+書き下ろしあとがきマンガを収録。
 本屋さんの店員兼漫画家の著者の、実体験を交えた本屋さんギョーカイ・エッセイ・マンガ。本好き・本屋好きの心をくすぐってくれる。ギョーカイのウラがわかっておもしろい。万引きなどけっこうシビアなネタもあるが。
 図書館にも通じるネタもある。『タイトルに溺れて』の章なんかは、同じようなネタを私も『ライブラリー・シンドローム』で使ったことがある。ああカンちがいな書名ってなんて多いことか! 
でも、本屋さんならシステムがわりと全国統一しているから描きやすいけど、図書館ではこんなかんじには描きにくいよなあ。各現場でけっこうシステムやサービスがカスタマイズされてるので、わかる人が読むと、「あ、これ○○図書館だな」とすぐバレるのだ。
 いずれにしても、本に関わる同業者として、著者の奮闘ぶりを応援していきたい。あ、そのあと、雑誌のほうもつい買っちゃったぞ。

2005年11月17日 (木)

『ブラザーズ・グリム』

 以前、『本当は恐ろしいグリム童話』という本が話題になったが、この映画はそのフレーズを借りれば「本当は悪趣味なグリム兄弟」だ。さすがテリー・ギリアム! ティム・バートンといい、私は悪趣味で凝り性な人が好きなのかしら。でも、バートンはわりとコツコツと制作しているけど、ギリアムは映画をつくるたびにいろいろ問題をおこしているようだ。
 観る前は、「SFじゃないから、どんなもんかなあ」と思っていたのだけど、大作ってわけじゃないけど(でも、制作費かかってそう)、ひとくせもふたくせもあるキャラばっかりでていて、おもしろかった。パンフレットには、「ふたりは魔物を退治することで賞金を稼ぎ、各地の民話も集めていた。」と書かれている。(「も」というところがいいね)主人公たちからしてうさんくさい。彼らを利用しようとする将軍(『未来世紀ブラジル』の主役をはってた人だったのか!)はとっても悪役で最後やられてしまうけど、その手下のセコいけど拷問好きな小役人は実はわりといいヤツで生き残ってしまうのは、なかなかいいじゃないか。代表的なグリム童話もいくつか、ギリアム流にアレンジされていて、ストーリーの織り込まれている。
 でも、レディースディに観たのに、座席が埋まっているのは3分の1ほど。大丈夫か?!

2005年11月11日 (金)

あちゃ、手足口病

 タクヤ(5歳)が日曜日に37度台の熱を出した。熱はすぐに引いたのだが、私の週末の月曜日は念のために休んで、お医者さんに行くことにした。が、その朝、ハタッと気がついた! 手に小さなプツプツが……! そういや食べ口が悪かった。ああ、口の中にも口内炎のようなプツプツがいっぱい……! お医者さんにいくと、やっぱり手足口病だった。これはうつるので、保育園に行けない。というわけで、父ちゃんと母ちゃんがかわりばんこに休みをとって、家でタクヤ番をすることになった。
 同人関係では、冬コミの当落で一喜一憂している頃であり、新聞やネットでは、三原順の『はみだしっ子』のセリフの一部を飛鳥部勝則という作家が『誰のための綾織り』に盗用していたという記事が載っていた。ああ、水曜日は映画のレディースディだなあ。とかなんとか、世間の動向はおいといて、ひたすら家に引きこもる。『かいけつゾロリ』や『クレヨンしんちゃん』のビデオが流れる中、この際と掃除や洗濯や日々の雑用をかたづける。できれば、読書や原稿描きもしたいが、なかなか許してくれない。
 初めのうちは、口の中がいたくて何も食べられず、3日ほど水もの生活で哀れみをさそっていた。が、だんだん元気になり、家の中であばれまわるようになって、おとなしかった頃の方がラクだったと思うようになった。保育園を4日休んで復帰した。平和がもどった。

2005年11月 5日 (土)

『ティム・バートンのコープス・ブライド』

 私は、全作品を観ているわけではないけれど、ティム・バートンの映画はけっこう好きだ。悪趣味で、誰にもまねできない独自路線で、凝り性なところが。でもって、マニア受けとまではいわないが、万人にすすめるようなものではないとも思っていた。初めて観た『シザーハンズ』は寓話的な映像とストーリーがよかったし、『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』は「いいけどシュミで創ってるな〜」と思ったし、最近の『ビッグ・フィッシュ』も佳作だと思ったが、どれもそれほどヒットしなくても「まあ、そんなもんね」と思っていた。
 それが、どうだ! 『チャーリーとチョコレート工場』が大ヒット! ティム・バートンの映画が2本も同時にロードショーにかけられているなんて驚きだ。……といいながら、『チョコレート工場』よりも『コープス・ブライド』を観に行く私はひねくれ者か?
『コープス・ブライド』は、『ナイトメア……』と同じ系列で、『ナイトメア……』より良いとはいわないが、悪くもなく……という感じだった。しかし、この人形アニメ(ストップモーション・アニメというのだそうだ)はおそろしく手間と時間を食うようで、この技法で質を落とさず独自の作品を創り続けられる彼に拍手を送りたい。
 また、パンフレットをみると、声優陣がちょっと凝っていた。主人公のさえない男ビクターにおなじみのジョニー・ディップ、ヒロインのコープス・ブライド(死体の花嫁)に現バートン夫人のヘレナ・ボナム=カーター(以前『フランケンシュタイン』という映画で死体の花嫁を演じたらしい)、街の牧師に怪奇俳優の重鎮クリストファー・リーが声をあてていた。

2005年11月 3日 (木)

「関西コミティア27」

 10月30日(日)新大阪センイシティでマンガ同人誌即売会「関西コミティア27」が開催された。なんと、5月の前回の関西コミティア以来、半年ぶりの関西の即売会の参加だ。そして、冬コミも申し込んでないし、これが今年の即売会参加の打ち止めになる。ホントに今年は即売会参加も回数が少なかった。SF大会にも行かなかったし、私としては、ずいぶんおとなしい年だった。昨今表稼業の現場ローテーションがますます厳しくなり、土日の予定が立てにくくなってきている。商売柄しかたないが。
 さて当日は、ひさしぶりだし、新刊もないし、まったりと同窓会気分だ。今回はサトル(中一)がついてきた。「ペンギンさん(真柴順さんのこと)やパンダさん(「MMR純情派」さんのこと)いるかな〜」とごひいきのサークルをさがしていたが、残念だが今回は参加されていない
一般の参加者もそれほど多くなく、いつもの関西コミティアだった。ただ、なんとなく参加者の平均年齢がどんどん高くなってきているような気がするのは気のせいか?(平均年齢を引き上げている当人がいうことではないが)
 次回(2006年6月18日)から会場が天満橋のOMMビルに移る。新大阪センイシティよりも少し広めらしい。たしかにここは、今の規模だとちょっと通路が狭くて行き来がしにくい。私にとっては、どちらの会場もそこそこ近くていいのだが、OMMは駅に直結で雨がふってもカサがいらないのがありがたい。食料事情もかなり良い。次回こそ新刊を持って参加したい。

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