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2017年7月23日 (日)

【告知】7月23日(日)の「Artmade」に参加します

 ここんところ、久方ぶりのマンガ原稿にかかっているので、blogが、即売会参加告知以外、停滞しています。
 Twitterでは先行しておしらせしていましたが、7月23日(日)(今日ですが)に京都国際マンガミュージアムで開催される「Artmade」に参加します。スペースはC-05,06です。ここんところサークルも一般も少なくて閑古鳥がないていたのですが、今回は奇跡か、44サークル、60スペース満了! にぎやかだと嬉しいです MMでは山岸凉子原画展も開催中です。ぜひ、皆さん、お立ち寄りください。
   
 「Artmade」はオリジナルマンガとGOODS系の即売会ですが、圧倒的にGOODSが多いです。同人誌の新刊作成中でGOODSの新作がないのですが、ハルキゲニアのマグカップとマウスパッドは「Artmade」では初出展です。ネット印刷で、オモテ稼業の名刺を発注したら、いろいろ「これもいかがですか〜」と宣伝が入ってきて、ついノセられてお試しにつくってみました。我がサークルは、印刷費カツカツの頒価で回していて、参加費さえ回収できない弱小サークルですが、これは10個ずつしかつくらなかったので大幅な原価割れしています。捌きが悪ければ今回限りにします。切り絵しおりも少し創り足しました。夏らしい「金魚」は、サイズをひとまわり小さくしました。春に即売会に行ったとき、「文庫本からはみ出すのは使いにくい」とおっしゃった人がいたので、「なるほど」と思い、ラミネートしても縦13〜14センチになるようにしてみました。作業は同じなんですけどね。「オウムガイ」と「リュウグウノツカイ」が品切れだったで創り足しましたが、カンブリア生物の切り絵しおりは増産できずに、ますます品薄になってます。すみません。

2017年5月13日 (土)

【告知】5月14日(日)の「関西コミティア50」に参加します

 仕事に埋もれている間に、あっという間に前日です。およそ半年ぶりくらいの関西の即売会です。
5月13日(日)に大阪南港のインテックス大阪2号館で開催される「関西コミティア50」に参加します。50回というキリのいい数字で、会場もなんと!初のインテックスです。天満橋のOMMの時は、700サークルぐらいでしたが、今回は倍の1469サークルという規模です。「工房しのわずりぃ」のスペースは、「H-29」(真ん中よりやや左)です。先週の東京みやげのお菓子も少しありますので、どうぞお立ち寄りください。
 先週の「COMITIA」と同じく、夏のSF大会に向けて、今年こそ新刊を!と画策していますが、5月は新刊がないので、GOODSを増やしています。切り絵しおりの新作は、年賀つながりで創ってみたナスカの地上絵の「海鳥」と「クモとトカゲ」です。色の組み合わせはいろいろあります。ますますいろいろなヘンな生き物だらけですね。「オウムガイ」と「リュウグウノツカイ」も品切れだったのを増産しました。カンブリア生物の切り絵しおりは増産できずに、ますます品薄になってます。すみません。  
 もうひとつの新作GOODSは、ハルキゲニアのマグカップとマウスパッドです。ネット印刷で、オモテ稼業の名刺を発注したら、いろいろ「これもいかがですか〜」と宣伝が入ってきて、ついノセられてお試しにつくってみました。我がサークルは、印刷費カツカツの頒価で回していて、参加費さえ回収できない弱小サークルですが、これは10個ずつしかつくらなかったので大幅な原価割れしています。捌きが悪ければ今回限りにします。(「COMITIA」では悪かったので、事実になるかも)


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2017年5月 4日 (木)

【告知】5月6日(土)の「COMITIA120」に参加します

 12月以降、ひさびさの同人誌即売会参加です。
5月6日(土)に東京ビッグサイトで開催される「COMITIA120」に参加します。毎年5月のCOMITIAは参加が多くて、今回も東4〜6ホールを使って、5366サークルの参加があります。「工房しのわずりぃ」のスペースは、「Y38a」(第5ホールのほぼ真ん中へん)です。どうぞお立ち寄りください。夏のSF大会に向けて、今年こそ新刊を!と画策していますが、5月は新刊がないので、GOODSを増やしています。切り絵しおりの新作は、年賀つながりで創ってみたナスカの地上絵の「海鳥」「クモとトカゲ」です。色の組み合わせはいろいろあります。ますますいろいろなヘンな生き物だらけですね。「オウムガイ」「リュウグウノツカイ」も品切れだったのを増産しました。もうひとつは、ハルキゲニアのマグカップとマウスパッドです。ネット印刷で、オモテ稼業の名刺を発注したら、いろいろ「これもいかがですか〜」と宣伝が入ってきて、ついノセられてお試しにつくってみました。我がサークルは、印刷費カツカツの頒価で回していて、参加費さえ回収できない弱小サークルですが、これは10個ずつしかつくらなかったので大幅な原価割れしています。捌きが悪ければ今回限りにします。まずまずなら、夏に向けてアノマロカリスもつくってみるつもりですが、みなさんの嗜好はどうだろう…… また、今回も巡回受付のお手伝いをさせてもらいます。もう4回目ぐらいなのだけど、年に1回なのでいつまでたっても初心者気分です。そうそう、今回のCOMITIAでは漫画同人誌の草分け的存在だった作画グループの原画展示もあるそうですよ! これは必見!!


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 さて、毎年5月5日だったCOMITIAだが、今回は6日。曜日の巡り合わせは土曜日。世間は5連休とか9連休らしいが、オモテ稼業は土日祝交代勤務なので、当日6日を“休みたい”、7日を“できれば休みたい”で希望したら、ありがたくも希望どおりになった。5日に仕事が終わってから、東京へ直行することにした。ああ、アクシデントが起こりませんように。それから、5月2日まで様子を見て、5月8日(月)に外せない予定が入らなかったので、有給休暇をもらうことにした。目的は、国立新美術館の「ミュシャ展」をできれば平日に落ち着いて観たい! 「ミュシャ展」を8日に回せるのなら、7日は東京流通センターで開催されている「文学フリマ」を覗いてこよう! 1月に「文学フリマ京都」があったのだけど、風邪で熱出して寝込んでしまい、口惜しい思いをした。それから、國立科学博物館の「大英自然史博物館展」にも行きたい。これも人が多そうだけど、8日が休館だから混雑は仕方ない。でも、夜21時まで開いているらしい。え? ええ、もちろん主目的はCOMITIAですよ。

2017年4月30日 (日)

「新宮晋の宇宙船」

 兵庫県立美術館にて、3月18日から5月7日まで開催中。
 風に、水に、光に揺れて、影が移りゆくオブジェ。その静かな動きを見つめていると、時間を忘れる。土曜日に観にいったのに、とても空いていて嬉しいやら、勿体無いやら。作品の一つ一つがけっこうデカくて、1区画1作品のものも多く、そこに2〜3人とか、時には貸切状態。う〜ん、贅沢。
 室内の光と影の移ろいも綺麗なのだけど、屋外の自然の風の中もきっといいだろうなあ。兵庫県の三田(さんだ)の方に「風のミュージアム」に屋外作品がいくつかあるらしい。行ってみたいけど、車がないと不便そう。
 最近の展示の傾向として、一部の作品は撮影OKでSNSへの投稿も奨励している。でも、やっぱりこれは動いている実物を観るのが一番! 展示期間もあと少しだけど、ぜひ、足を運んで欲しい。

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2017年4月29日 (土)

「ビーズ −つなぐ・かざる・みせる」

 国立民族学博物館40周年記念特別展で、3月9日から6月6日まで開催中。ファンシーで可愛いビーズ手芸というイメージに一線を画す民博のビーズ展示。なんでも繋げてしまうことをビーズという定義を持って、歯や骨、貝や木の実といった素材まで様々と奥深い。首にかけて飾るだけでなく、帽子や靴を飾り、かえって座りにくくないかと思わせる椅子とかもある。そもそも繋げて飾ることは、美しくはあるけど、全く実用とは関係ない。そんなビースを古今東西の人々は精魂込めて創っているのだ。なんとも不思議な静かな情熱が秘められたビーズではないかとしみじみと鑑賞してきた。

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2017年3月11日 (土)

画集『The ART of Điện Biên Phủ(ディエンビエンフー)』

『The ART of Điện Biên Phủ(ディエンビエンフー)』西島大介著 (グラフィック社)
11巻までイッキ読みして、その後待望の新刊と思った12巻が未完の最終巻!という怒涛の体験をした『ディエンビエンフー』だが、その後2016年8月に画集が出た。それも、単なるイラスト集ではない。未発表のマンガやイラストあり、海外雑誌への描き下ろしマンガ、販促の通信、GOODSの紹介、設定資料は未完分まで含まれる。なんせ、帯に「心は折れていません− 続きを描く気は200%あります。」とでっかい字で宣言しているのだ。すでにラストはプロローグで示されている。1973年3月。そこまでたどり着くのはあと何巻? 大いに期待を膨らませてしまう画集だ。

 そして、2017年1月より本当の完結に向けて「月刊アクション」で『ディエンビエンフーTRUE END』が連載開始! 双葉社版の単行本も刊行を開始された。現在2巻。ああ、また付き合っちゃってるよ。今度こそTRUE END!

2017年3月 9日 (木)

水玉本が続々と

 水玉螢之丞が亡くなったのは2014年12月13日。生前、本になったのが『こんなもんいかがっすかぁ』だけだったが、死後続々と作品が本にまとめられて、出てくる出てくる。こんなにたくさんいろいろ描いていたのか! ゲームとかは疎いから、観たことのないイラストや読んでいないのも多い。でも、みんなディープで可愛い。絵は可愛いし、字も可愛いけど、ぎっしり詰まっていて、内容もディープで、ゲームとかわからない部分を読み飛ばしても、けっこう時間がかかるので、ごめん、まだ読みきれずに読んでいない分もある。

 没後出版された本で、私の持っているものはこんな感じ。
『SFまで10000光年』2015年7月刊(早川書房)
『水玉螢之丞画業集成』雑誌篇ver1.0 田中すけきよ著 (自費出版)
『SFまで10万光年以上』2015年12月刊(早川書房)
『こんなもんいかがっすかぁ まるごと』2016年2月刊(復刊ドットコム)
『ワンフェスのワンダちゃん』2016年8月刊(本の雑誌社)
『水玉螢之丞画業集成』表紙篇 田中すけきよ著 (自費出版)
『すごいぞ!おかあさん』きいろいばらの巻、テレビのカレーの巻 2016年9月刊(河出書房新社)
『元祖水玉本舗』その1、その2 2017年2月刊 (本の雑誌社)

 長年ずっと読んでいた「SFマガジン」掲載の『SFまで〜』とかもあるけど、婦と生活社の雑誌「ね〜ね〜」に連載されていた『すごいぞ!おかあさん』は雑誌も作品も存在を知らなかった。パンピー向けの育児雑誌のようなのに、しっかり中味にオタク要素がインプットされていて、15年という誌上最長連載になっているところがすごい。
 ご本人が、あまり自分の作品をまとめたりする気がなかったようで、亡くなってタガが外れたら、どんどん出版されるようになった。それでも、 連載以外にお雑誌の表紙やカットをいろいろ描いていたようで、初出が拡散している。資料捜索に自費出版もしている田中すけきよさん、編集にさいとうよしこさんが尽力されている。ありがとうございます。

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2017年3月 8日 (水)

マンガ『いつか緑の花束に』

 イベントネタを追いかけて、本ネタが随分後回しになっている。書き逃してしまいそうなものも多々あるが、押さえておきたいネタを少しずつ入れていきたい。

『いつか緑の花束に』吉野朔実著(小学館)
 吉野朔実さんが亡くなったのが、昨年の4月20日。その後、昨年の12月に、月刊flowes6月号に載った最後の読み切り作品をタイトルにした単行本が発行された。中味は表題作のほか、同じく1月号に載ったSFな『MOTHER』とその続編のネーム、設定ノート、それに関連しそうな『劇団ソラリス』という作品のネームなど約100Pの孵化できなかった作品たち。ああ、切ない! まだまだ、まだまだ、作品を読ませてくれたら!! どんなに幸せだったか!!! と心残りが増大する1冊だった。

 作者がなくなると、関連したものが出版される。「本の雑誌」に連載されていた「吉野朔実劇場」は最終巻(第8巻)『天使は本棚に住んでいる』と同時に、全8冊を1冊にまとめた『ALL IN ONE 吉野朔実は本が大好き』が未収録6作を加えた増補版で発行された。うむむ……、小賢しい方法を……。ええ、買っちゃいましたよ!
 また、エクスナッジから『吉野朔実のシネマガイド シネコン111』が新装復刊された。これは以前、「映画はあまり観ているものが重ならないなあ」と思って、パスしちゃったものなのだ。もう、新作がないのだと思うと、これも買ってしまった。

2017年3月 7日 (火)

書籍『超展開バレエマンガ 谷ゆき子の世界』とイベント「やっぱりすごいぞ! 谷ゆき子」

『超展開バレエマンガ 谷ゆき子の世界』図書の家編集 倉持佳代子編集協力 (立東舎)
 今でこそ家にはマンガだらけだが、私が子どもの頃は、周囲のあまりマンガはなかった。中学校になって別マ(別冊マーガレット)を買いだして、友人とマンガ雑誌の交換を始めるまで、いわゆるマンガ雑誌はなかった。しかし、親にずっと「小学○年生」の学習雑誌を買ってもらっていて、そこに載っているマンガが小学生の私にとって全てだった。それらのマンガは何度も読み返したのでけっこう覚えている。その中でも、鮮明なのは谷ゆき子、北島洋子、佐川節子、もう記憶の中にしかないが絵柄はすぐわかるし、ストーリーも部分的に覚えている。機会があれば読みたい。他にもアニメ化されたすずき真弓の『さすらいの太陽』、川崎のぼるの『いなかっぺ大将』なんかも載っていた。
 そんな記憶の中にしかいなかった谷ゆき子さんについての研究書が発行された! おお、懐かしや!! 谷ゆき子さんが学年誌にバレエマンガを描いていたのは1966年から10年間ほどらしい。タイトルが『○○星』というので、星シリーズと言われているが、ひとつの連載は学年が1年ずつ上がって続いていくので、この世代の周辺は何を読んでいたかで当時の学年がわかる。私は『白鳥の星』で、主人公の名前はカンナちゃんだったなあ。でも、2学年下の弟の雑誌も読んでいたようで、少しストーリーが混じる。残念ながら、原稿がほとんど残っていないとのことで、雑誌から『バレエ星』が2話分掲載されている。今思えば、「うっそ〜」というようなぶっとんだ展開だが、小学生の頃はそんなツッコミはしなかった。毎月楽しみに読んでいたのよ。少女マンガの生き字引のような「図書の家」のお姉さまがたが編集されているので、雑誌別の掲載年表や谷ゆき子さんの年譜も詳細でわかりやすくて、さすがである。

 この本の出版記念に、京都国際マンガミュージアムで、2016年10月27日(木)〜2017年1月31日(火)まで「ミニ展示「すごいぞ!こわいぞ!谷ゆき子!が開催された。それに併せた企画で、谷ゆき子さんのご長男の谷垣宏尚(ひろたか)さんをお迎えしてのトークイベントが「やっぱりすごいぞ!谷ゆき子!」が、1月29日(日)14:00〜16:00に開催された。件の書籍には、編集協力として、当ミュージアムの研究員の倉持佳代子さんが参画されている所以だ。ああ、京都に住んでてよかったなあ。運良くオモテ稼業も休日に当たっているし、行ってみよう。しかし、今までのトークイベントは講堂で10時から整理券配布なんだが、今回は2階のギャラリーだし、定員30名申し込み不要と書いている。大丈夫か?と、念のために1時間前にマンガミュージアムに着いたが、それらしい人は2〜3人。大丈夫そうなので、先に展示を観て回る。ミニ展示では奇跡的に残っていたというマンガ原稿があった。線が細くて、とても綺麗な原稿だ。ああ、もったいない。当時の印刷の粗悪さが悔やまれる。
 トークイベントは空いていた。関係者らしきギャラリーも含めて二十人弱か。興味のターゲットが絞られるのかなあ。もったいない。登壇者は、ご長男の谷垣宏尚さんと倉持佳代子さんと京都精華大学国際マンガ研究センター研究員の雑賀忠宏さん。谷垣さんは、声も大きいし、いやに喋り慣れているなあと思ったら、劇団の俳優さんだった。なるほど。でも、3歳から関西にいるにしては、あまり関西弁のイントネーションがない。話が途切れず、あっと言う間の2時間で、「ムチャクチャな母親だった」と言いながら、この母にして、この子ありで、この作品あり。親子とも個性的であるけど、なんやかやいいながら仲がよかったんだろうなあ。最後に客席にもマイクが回ってきて、「私の谷ゆき子体験」を3人ほど語った。ちょうど横に座っていた人が同じくカンナちゃん世代、それに「図書の家」の小西さんも来場されていて、同じくカンナちゃん世代だった。う〜ん、トシがバレバレね。同い年なら怖くないけど。

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2017年3月 6日 (月)

映画「この世界の片隅に」

「この世界の片隅に」2016年11月12日公開 129分
 この映画は不思議な公開のしかたをした。京都でははじめにイオンシネマ桂川で公開。それとは別に、立誠シネマ→みなみ会館→京都シネマと京都の単館上映館がリレー式で上映している。(現在進行形)その途中で、他のロードショー館が相次いで公開を始めた。現在、単館上映館とロードショー館が並行して上映されているが、この現象は今までみたことがない。私の好みでは、立誠シネマでダラ〜っとくつろいで観たかったけど、予定が合わず、みなみ会館(ここも好きだけど)で観て来た。
 こうの史代さんのマンガは何冊か読んだことがあるが、この作品は未読。でも、この映画は、こうのさんのマンガから抜き出たような雰囲気だった。戦前戦後のどかな人々や暮らしと容赦ない現実、それを画面の絵とセリフの行間でまざまざと見せつけている。説明的なセリフがない。すずの出身は広島のどこかとか、すずの嫁ぎ先の様子とか、日常の暮らしを淡々と追うことで読み取っていく。広島産業奨励館界隈の賑わう情景を描くだけで「ああ、ここに原爆が落ちてしまうのだ」と誰もが切なくなる。すずが道に迷った場所が呉の遊郭街だとはどこにも語りがない。でも、後で空襲があって丸焼けになったところに含まれているとわかる。食糧事情や防空壕へ隠れる様子から、戦争がだんだん身近に深刻になっていくことが読み取れる。空襲の不発弾の爆発で姪と自分の右手を無くしてしまう時、あれほど絵を描くのが好きだったすずが、「絵を描けなくなった」と言って嘆くシーンが一言もない。戦争の終盤にはそう言った楽しみを味わうことも、楽しみを無くして嘆くこともできないほど、人々は切羽詰まっていたのだ。「うちはぼんやりしとるけの〜」と言いながら、現実に押しつぶされそうなすずの心が垣間見える。
 主張がない分、観る側の読み取りによって、感想が十人いれば十人とも違うだろう。年代にも性別にも出身地にもよっても違う。そして、後でパンフレットなど読んでも新しいことに気づき、2回に観たら1回目で気づかなかったことを読み取り、他の人の感想を聞いてなるほどと思い、広がりを見せるいい映画だった。

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