2017年3月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
無料ブログはココログ

2017年3月11日 (土)

画集『The ART of Điện Biên Phủ(ディエンビエンフー)』

『The ART of Điện Biên Phủ(ディエンビエンフー)』西島大介著 (グラフィック社)
11巻までイッキ読みして、その後待望の新刊と思った12巻が未完の最終巻!という怒涛の体験をした『ディエンビエンフー』だが、その後2016年8月に画集が出た。それも、単なるイラスト集ではない。未発表のマンガやイラストあり、海外雑誌への描き下ろしマンガ、販促の通信、GOODSの紹介、設定資料は未完分まで含まれる。なんせ、帯に「心は折れていません− 続きを描く気は200%あります。」とでっかい字で宣言しているのだ。すでにラストはプロローグで示されている。1973年3月。そこまでたどり着くのはあと何巻? 大いに期待を膨らませてしまう画集だ。

 そして、2017年1月より本当の完結に向けて「月刊アクション」で『ディエンビエンフーTRUE END』が連載開始! 双葉社版の単行本も刊行を開始された。現在2巻。ああ、また付き合っちゃってるよ。今度こそTRUE END!

2017年3月 9日 (木)

水玉本が続々と

 水玉螢之丞が亡くなったのは2014年12月13日。生前、本になったのが『こんなもんいかがっすかぁ』だけだったが、死後続々と作品が本にまとめられて、出てくる出てくる。こんなにたくさんいろいろ描いていたのか! ゲームとかは疎いから、観たことのないイラストや読んでいないのも多い。でも、みんなディープで可愛い。絵は可愛いし、字も可愛いけど、ぎっしり詰まっていて、内容もディープで、ゲームとかわからない部分を読み飛ばしても、けっこう時間がかかるので、ごめん、まだ読みきれずに読んでいない分もある。

 没後出版された本で、私の持っているものはこんな感じ。
『SFまで10000光年』2015年7月刊(早川書房)
『水玉螢之丞画業集成』雑誌篇ver1.0 田中すけきよ著 (自費出版)
『SFまで10万光年以上』2015年12月刊(早川書房)
『こんなもんいかがっすかぁ まるごと』2016年2月刊(復刊ドットコム)
『ワンフェスのワンダちゃん』2016年8月刊(本の雑誌社)
『水玉螢之丞画業集成』表紙篇 田中すけきよ著 (自費出版)
『すごいぞ!おかあさん』きいろいばらの巻、テレビのカレーの巻 2016年9月刊(河出書房新社)
『元祖水玉本舗』その1、その2 2017年2月刊 (本の雑誌社)

 長年ずっと読んでいた「SFマガジン」掲載の『SFまで〜』とかもあるけど、婦と生活社の雑誌「ね〜ね〜」に連載されていた『すごいぞ!おかあさん』は雑誌も作品も存在を知らなかった。パンピー向けの育児雑誌のようなのに、しっかり中味にオタク要素がインプットされていて、15年という誌上最長連載になっているところがすごい。
 ご本人が、あまり自分の作品をまとめたりする気がなかったようで、亡くなってタガが外れたら、どんどん出版されるようになった。それでも、 連載以外にお雑誌の表紙やカットをいろいろ描いていたようで、初出が拡散している。資料捜索に自費出版もしている田中すけきよさん、編集にさいとうよしこさんが尽力されている。ありがとうございます。

Img_3169


2017年3月 8日 (水)

マンガ『いつか緑の花束に』

 イベントネタを追いかけて、本ネタが随分後回しになっている。書き逃してしまいそうなものも多々あるが、押さえておきたいネタを少しずつ入れていきたい。

『いつか緑の花束に』吉野朔実著(小学館)
 吉野朔実さんが亡くなったのが、昨年の4月20日。その後、昨年の12月に、月刊flowes6月号に載った最後の読み切り作品をタイトルにした単行本が発行された。中味は表題作のほか、同じく1月号に載ったSFな『MOTHER』とその続編のネーム、設定ノート、それに関連しそうな『劇団ソラリス』という作品のネームなど約100Pの孵化できなかった作品たち。ああ、切ない! まだまだ、まだまだ、作品を読ませてくれたら!! どんなに幸せだったか!!! と心残りが増大する1冊だった。

 作者がなくなると、関連したものが出版される。「本の雑誌」に連載されていた「吉野朔実劇場」は最終巻(第8巻)『天使は本棚に住んでいる』と同時に、全8冊を1冊にまとめた『ALL IN ONE 吉野朔実は本が大好き』が未収録6作を加えた増補版で発行された。うむむ……、小賢しい方法を……。ええ、買っちゃいましたよ!
 また、エクスナッジから『吉野朔実のシネマガイド シネコン111』が新装復刊された。これは以前、「映画はあまり観ているものが重ならないなあ」と思って、パスしちゃったものなのだ。もう、新作がないのだと思うと、これも買ってしまった。

2017年3月 7日 (火)

書籍『超展開バレエマンガ 谷ゆき子の世界』とイベント「やっぱりすごいぞ! 谷ゆき子」

『超展開バレエマンガ 谷ゆき子の世界』図書の家編集 倉持佳代子編集協力 (立東舎)
 今でこそ家にはマンガだらけだが、私が子どもの頃は、周囲のあまりマンガはなかった。中学校になって別マ(別冊マーガレット)を買いだして、友人とマンガ雑誌の交換を始めるまで、いわゆるマンガ雑誌はなかった。しかし、親にずっと「小学○年生」の学習雑誌を買ってもらっていて、そこに載っているマンガが小学生の私にとって全てだった。それらのマンガは何度も読み返したのでけっこう覚えている。その中でも、鮮明なのは谷ゆき子、北島洋子、佐川節子、もう記憶の中にしかないが絵柄はすぐわかるし、ストーリーも部分的に覚えている。機会があれば読みたい。他にもアニメ化されたすずき真弓の『さすらいの太陽』、川崎のぼるの『いなかっぺ大将』なんかも載っていた。
 そんな記憶の中にしかいなかった谷ゆき子さんについての研究書が発行された! おお、懐かしや!! 谷ゆき子さんが学年誌にバレエマンガを描いていたのは1966年から10年間ほどらしい。タイトルが『○○星』というので、星シリーズと言われているが、ひとつの連載は学年が1年ずつ上がって続いていくので、この世代の周辺は何を読んでいたかで当時の学年がわかる。私は『白鳥の星』で、主人公の名前はカンナちゃんだったなあ。でも、2学年下の弟の雑誌も読んでいたようで、少しストーリーが混じる。残念ながら、原稿がほとんど残っていないとのことで、雑誌から『バレエ星』が2話分掲載されている。今思えば、「うっそ〜」というようなぶっとんだ展開だが、小学生の頃はそんなツッコミはしなかった。毎月楽しみに読んでいたのよ。少女マンガの生き字引のような「図書の家」のお姉さまがたが編集されているので、雑誌別の掲載年表や谷ゆき子さんの年譜も詳細でわかりやすくて、さすがである。

 この本の出版記念に、京都国際マンガミュージアムで、2016年10月27日(木)〜2017年1月31日(火)まで「ミニ展示「すごいぞ!こわいぞ!谷ゆき子!が開催された。それに併せた企画で、谷ゆき子さんのご長男の谷垣宏尚(ひろたか)さんをお迎えしてのトークイベントが「やっぱりすごいぞ!谷ゆき子!」が、1月29日(日)14:00〜16:00に開催された。件の書籍には、編集協力として、当ミュージアムの研究員の倉持佳代子さんが参画されている所以だ。ああ、京都に住んでてよかったなあ。運良くオモテ稼業も休日に当たっているし、行ってみよう。しかし、今までのトークイベントは講堂で10時から整理券配布なんだが、今回は2階のギャラリーだし、定員30名申し込み不要と書いている。大丈夫か?と、念のために1時間前にマンガミュージアムに着いたが、それらしい人は2〜3人。大丈夫そうなので、先に展示を観て回る。ミニ展示では奇跡的に残っていたというマンガ原稿があった。線が細くて、とても綺麗な原稿だ。ああ、もったいない。当時の印刷の粗悪さが悔やまれる。
 トークイベントは空いていた。関係者らしきギャラリーも含めて二十人弱か。興味のターゲットが絞られるのかなあ。もったいない。登壇者は、ご長男の谷垣宏尚さんと倉持佳代子さんと京都精華大学国際マンガ研究センター研究員の雑賀忠宏さん。谷垣さんは、声も大きいし、いやに喋り慣れているなあと思ったら、劇団の俳優さんだった。なるほど。でも、3歳から関西にいるにしては、あまり関西弁のイントネーションがない。話が途切れず、あっと言う間の2時間で、「ムチャクチャな母親だった」と言いながら、この母にして、この子ありで、この作品あり。親子とも個性的であるけど、なんやかやいいながら仲がよかったんだろうなあ。最後に客席にもマイクが回ってきて、「私の谷ゆき子体験」を3人ほど語った。ちょうど横に座っていた人が同じくカンナちゃん世代、それに「図書の家」の小西さんも来場されていて、同じくカンナちゃん世代だった。う〜ん、トシがバレバレね。同い年なら怖くないけど。

Img_3167


2017年3月 6日 (月)

映画「この世界の片隅に」

「この世界の片隅に」2016年11月12日公開 129分
 この映画は不思議な公開のしかたをした。京都でははじめにイオンシネマ桂川で公開。それとは別に、立誠シネマ→みなみ会館→京都シネマと京都の単館上映館がリレー式で上映している。(現在進行形)その途中で、他のロードショー館が相次いで公開を始めた。現在、単館上映館とロードショー館が並行して上映されているが、この現象は今までみたことがない。私の好みでは、立誠シネマでダラ〜っとくつろいで観たかったけど、予定が合わず、みなみ会館(ここも好きだけど)で観て来た。
 こうの史代さんのマンガは何冊か読んだことがあるが、この作品は未読。でも、この映画は、こうのさんのマンガから抜き出たような雰囲気だった。戦前戦後のどかな人々や暮らしと容赦ない現実、それを画面の絵とセリフの行間でまざまざと見せつけている。説明的なセリフがない。すずの出身は広島のどこかとか、すずの嫁ぎ先の様子とか、日常の暮らしを淡々と追うことで読み取っていく。広島産業奨励館界隈の賑わう情景を描くだけで「ああ、ここに原爆が落ちてしまうのだ」と誰もが切なくなる。すずが道に迷った場所が呉の遊郭街だとはどこにも語りがない。でも、後で空襲があって丸焼けになったところに含まれているとわかる。食糧事情や防空壕へ隠れる様子から、戦争がだんだん身近に深刻になっていくことが読み取れる。空襲の不発弾の爆発で姪と自分の右手を無くしてしまう時、あれほど絵を描くのが好きだったすずが、「絵を描けなくなった」と言って嘆くシーンが一言もない。戦争の終盤にはそう言った楽しみを味わうことも、楽しみを無くして嘆くこともできないほど、人々は切羽詰まっていたのだ。「うちはぼんやりしとるけの〜」と言いながら、現実に押しつぶされそうなすずの心が垣間見える。
 主張がない分、観る側の読み取りによって、感想が十人いれば十人とも違うだろう。年代にも性別にも出身地にもよっても違う。そして、後でパンフレットなど読んでも新しいことに気づき、2回に観たら1回目で気づかなかったことを読み取り、他の人の感想を聞いてなるほどと思い、広がりを見せるいい映画だった。

2017年3月 2日 (木)

映画「君の名は。」

 今頃、「君の名は。」の話。公開は2016年8月26日だが、秋は瀬戸芸や維新派で忙しかったし、インド映画も続々上映があったし、「シン・ゴジラ」の方を観たかったので、とても観る余裕がなかったのだった。しかし、京都では、年が明けてもまだロードショー館で公開されている。3月になって、1日1回になってしまったが、まだやっている。息が長い。すごいな〜
 というわけで2月になって、やっと観た。ああ、世間の評判通り、さすがに面白い。作画は丁寧だし、主人公たちはラブリーだし、ストーリーにはいろいろ伏線を張っていて、細かいところにも目配りも効いている。特に、時間のねじれが発覚する瞬間は、「ああ! そうだったのか!!」という感動がある。「呪怨」で時のねじれがあることがわかって「ウッ、これはただのホラー映画だけじゃない!」と感じた時に似ている。
 ただ、ちょっとSF要素はあるけれど、SFとして観たら物足りない。どうして彗星? どうして男女入れ替わり? どうして主人公二人だけが選択された? それが時のねじれに絡むのか? どうして記憶が薄れる? 記憶が消えていく必要があるのか? なんかいろいろもっともらしい説得(大ホラといってもいい)がない。そこらへん、何か「それはそういうお約束なんだから、その設定を受け入れなさい」感がある。その点、この映画はSFじゃなくて、ファンタジーとして観るべきなんだよねと思ってしまう。

2017年3月 1日 (水)

「アドルフ・ヴェルフリ 二萬五千頁の王国」

 兵庫県立美術館にて1月11日〜2月26日まで開催されていた「アドルフ・ヴェルフリ 二萬五千頁の王国に行ってきた。
 このド派手な縦開きのチラシを見た時、以前東京で観たヘンリー・ダーガーを思い出した。どちらもアール・ブリュットの作家であり、ダーガーは非現実の王国の長大なストーリーを描き、ヴェルフリは『揺りかごから墓場まで』『地理と代数の書』等の二萬五千頁の作品を描いた。作風は異なるが、どちらも空白を恐怖するように画面が絵や字で埋め尽くされている。
 ヴェルフリは1895年に精神病院に入って、そのまま1930年に66歳で亡くなるまで退院することはなかった。作品の置かれている写真も図録に載っているが、その間ひたすら描き続けられたその量たるや凄まじい。初期は鉛筆のみのモノクロで、途中で色彩も入る。記号的な絵と、膨大な文字と、楽譜とコラージュとが組み合わされ、その無言の迫力に圧倒される。誰にも真似のできないこれらの作品を生みだすために、天は病いを与えたのかと思うと、ちょっとやりきれない。

2017年2月28日 (火)

第37回日本SF大賞受賞! 白井弓子さん『WOMBS(ウームズ)』

 ちょっと時系列は前後するが、2月25日に発表された白井弓子さんの『WOMBS(ウームズ)』の日本SF大賞受賞をお祝いしたい。白井さん、本当におめでとうございます!!
 1巻目が発行された2010年から、ずっとこのブログに感想を書いて応援してきた作品だったが、完結してこんなに華々しい場に出るとは、想像していなかった。(すみません)でも、うれしい!
(ちなみに、1巻 2巻 3巻 4巻 5巻(完結)の感想はこちら)
 候補作に並んでいたのは知っていたけど、マンガでの受賞は大友克洋の『童夢』と萩尾望都の『バルバラ異界』だけだし、作者のネームバリューも雑誌もちょっとマイナーだし、難しいかなあ〜とか思っていたのだった。でも、SFテイストはバッチリで、SFごゝろをうずうずさせてくれる作品には間違いない。
 そして、SFファンダムの方からプロ作家になって受賞する人はいても、マンガ同人誌界からプロになったマンガ家がSF大賞を受賞するのは初めてだろう。これ、きっとCOMITIAのネタになるね! そして、これを機会にSF大会に参加してディーラーズルームにも出展してくれたらうれしいなあ。
 それに、もうひとつ本当によかった、と思うことがある。『WOMBS(ウームズ)』の掲載雑誌「IKKI(イッキ)」は連載途中で休刊になり、3巻目の途中の話から、単行本描き下ろしになったのだ。雑誌は休刊になると別の雑誌に移籍するのもあるが、そのまま途切れてしまう連載も多くある。その中で、単行本描き下ろしで完結させた。継続は力なり! 作者が同人誌で締め切りのない創作をこなしていた経験が活かされたのか。また、発行し続けてくれた編集・出版もすごい。ありがとう、IKKI!

2017年2月27日 (月)

「宇宙と芸術展」と8年ぶりの冬コミ

 さて、年末の続き。「沼津港深海水族館」に立ち寄った後、品川で投宿。荷物を置いて、森美術館で開催されている「宇宙と芸術展」に向かう。森美術館は、年末年始も無休で、22時まで開いている冬コミのおまけにできるありがたい施設だ。夕暮れてから行ったのに、やっぱり人が群がっていたが、以前のティム・バートンの時ほどではなかった。宇宙をテーマに古今東西の人類の行為を集めている。「竹取物語」や「種の起源」、天球儀、流星刀(隕石で作られたという)から現代芸術まで。……というちょっとユニークな切り口だけど、ちょっと散漫な気もする。どれかが誰かの琴線に触れればいいのかな。また、この展示はSNSにアップできる作品の案内があって、それがけっこう数が多かった。そうか、twitterなんかによく画像が出ていたのはそのせいか。

Img_3035

Img_3040


 その翌日は冬コミ。冬コミは5回ほど落選が続いていて、その間にオモテ稼業の都合で1回、海外旅行で1回申し込みをしなかったので、数えて見れば8年ぶりだった。夏の暑さ対策は慣れたが、冬の寒さ対策は忘れかけている。配置を事前にちゃんと確認していなかったんだが、お誕生日席だった! おトイレも近いし、右側のシャッターが開かなきゃこのまま寒くないのだが……と思いながら準備をしていたが、始まって間もなくシャッターが開いてしまった。冷たい風がスゥ〜っと吹いてきて、コート、マフラー装備、カイロ準備! 午後になってシャッターは再び閉まったが、横の非常口からの風がもろに当たる位置なのでやっぱり寒いし、時折突風のような風が吹き込んできて、机の上のものが2回ほど飛ばされた。でも、思った以上の皆さんにお立ち寄りいただき、切り絵しおりもいくつか完売(といっても数枚ずつしか持ってきていないのだけど)、インフォメ・ペーパーも途中でなくった。切り絵しおりはやっぱりへんな絵柄から出ていく。創り足した3倍以上のものがなくなってしまったので、春・夏のために新作も含め、また準備をしておかなければ。配置は西ブロックだったのだけど、新しくできた東7・8ホールを見がてら、旅行サークルを訪ねたら、近辺の創作系をあまり回れなかった。まあ、創作系はコミティアでも会えるし……と思ってしまったし。とはいえ、8年ぶりの冬コミは夏よりも体力的には穏やかだったように思う。

2017年2月26日 (日)

「沼津港深海水族館」に行ってきた

 また、オモテ稼業の繁忙に押されて沈没してました。年末のネタがまだ残っているので、気分はまだ2016年……

 沼津に深海がテーマの水族館があるらしいというのは風の便りに知っていた。昨年のSF大会いせしまこん以降、次の大会は静岡だと聞いて、近くじゃん!と思って俄然行く気になって下調べをしていた。……う〜ん、静岡と品川の真ん中へんに沼津がある。それに、なんと年中無休で年末年始も開いている! これなら、冬コミに行く時に途中下車して行ってみようと決行した。
 新幹線で三島まで行って、そのあと在来線に乗り換えて沼津着。こだまは駅に着くたびに5分くらい停車するので、東京へ行くのと同じくらい時間がかかった。沼津駅からバスに乗って、沼津港のあたりに行くとそこだけ賑わっていた。どちらかというと地元の家族づれとか帰省客とかが車で来ているという感じ。「沼津港深海水族館」もそんなに大きくない施設なのに、入り口で並んでいた。昼前で少し早かったけど、先に昼食を食べることにする。水族館のある一画は「港八十三番地」という観光エリアになっていて、海鮮が主な店が集まっている。その中の「DONどこ丼」という店で、「深海魚せいろ蒸し」をいただく。こういう時、人数が多ければいろいろ頼んでシェアできるんだけど、一人じゃ残念ながら1品なんだよなあ。赤いのがカサゴ、いちばん小さいのはメヒカリ、それよりちょっと大きいのがメギス、大きい白いのはちょっと自信がないけどデンかな。あっさりと淡白。

Img_3028_2

Img_3026


 そのうち昼時で店の中はどんどん人が増えてきたので、水族館に向かう。入り口の行列はなくなっていたけれど、中は混んでいた。なんで、沼津で深海生物なのかというと沼津港のある駿河湾は日本で一番深い湾であり、水深2500メートルほどあるらしい。いわゆる深海というのは200メートル以上をさすので、沼津港には日常的に深海魚が水揚げされる。(禁漁期もあるのだが) そんな駿河湾の解説コーナーもあるけれど、水族館は「シーラカンス・ミュージアム」とサブタイトルがついているので察せられるように、シーラカンスが売りである。いや、生きているのは映像だけだけど、剥製が3体、冷凍が2体あって、日本の水族館ではここだけにしかないとのことだ。最近ちょっと有名になったダイオウグソクムシや、深海というより古代のキーワードで他の水族館にも展示されているオウムガイもいる。生きた深海生物もいろいろいたが、メンダコやリュウグウノツカイなど名前が売れていても映像や剥製やレプリカのものも多い。やはり水圧や光の関係か、飼育が難しいのも多いのだろう。でも、こんなテーマを絞った他に類を見ない水族館は面白い。
 そして、最後のお約束のスーベニールも楽しいものが多かった。いろいろ目移りしたが、ガイドブックとリュウグウノツカイのどでかクッション(ロングマフラーにも使える)とシーラカンスの茶こしを買ってきた。


Pc300184


Pc300183


«「見世物大博覧会」と関西文化の日