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2016年11月28日 (月)

瀬戸内国際芸術祭 全体の感想

 瀬戸内国際芸術祭は3月から10月まで3期に分けて開催されている。今回春に1回、夏に2回、秋に2回行くことができた。長期間の開催だったので、ちょっと気がついたことがあった。「公式ガイドブック」には大変お世話になったけれど、全部の情報が100%正確ではない。改訂が不十分だったであろう部分、期間のうちに状況が変更になったであろう部分、間違いとは言わない部分もあるが、いい意味でも悪い意味で変更点があった。本島では宿の電話が2件、「現在使われておりません」になっていた。直島では、メールで連絡とあったのでメールを送ったけれど2回とも1週間待っても何も返事がなかった宿があった。小豆島では休館日が違っていた。予約できる食事にメニューが違ったりは些細なことだが、お店が見つからないところがいくつかあった。港の名前の誤植もあった。その反面、駅と港や島の中でシャトルバスが走っていて、「歩くしかないか」と思っていたところ大変助かったこともある。また、港の案内所にガイドブックになかった手荷物預かりをしてもらえるところがあったのはありがたかった。また、公式ガイド発行の段階では、制作は未定だった作品の場所などの詳細が変更になったりしているので、行く直前や現地に着いたら情報を再確認することは必要だと反省した。まあ、こうやって経験値を積んで行くのだろう。

 昨今、あちこちで町おこしみたいな地方の芸術祭が開催されている。元祖は妻有の「大地の芸術祭」かと思うが、瀬戸芸もトリエンナーレであり今回で3回目になる。実際、アートは参加作家が重なっていたりして、だんだん特徴を出すのが難しくなってくるのではないかと感じる。その中で、特徴を出そうとしたら、その土地や自然なんだろうなあと思う。山や谷や平原や豊かな自然はいろいろなあるが、やっぱり島がいい。それも小ぶりの島を訪れるのが楽しい。(これは好みの問題)しかし、どこに行っても、田舎は住民の高齢化や過疎化が目につく。島はたまに訪れるのはいいけど、暮らすとなるとやはりいろいろ大変だろう。申し訳ないが、私も生活するのなら都会の方が性にあっている。田舎で育ったから、田舎暮らしに憧れるような思いはない。田舎は嫌というわけではないが、きっと暮らすにはあわない。だから、私が「島はいいですねえ」というのはちょっとおこがましい気がする。でも、こういう芸術祭がきっかけでその土地に移り住んだ人もいるという。自分はできないが、そういう人たちは応援したいので、また芸術祭があったら訪れるだろう。こんな人間でも嫌がらずに迎えてほしい。今後ともよろしくお願いします。

2016年11月27日 (日)

瀬戸内国際芸術祭 秋の巻 小豆島ちょっとだけ

 3日間のうち、1日目と3日目のできる範囲で小豆島を回ることにした。そもそも、小豆島ってデカすぎ! 作品も広範囲に点在しているし、徒歩や自転車は無理。バスも本数はあるが、行き先によっては2時間に1本のようなところもある。ここは車のアシがあればベスト。小豆島はあまり予習をしていなかったし、関西に住んでいると比較的近いのに実は今まで来たことがなくて土地カンもないので、あまり上手に回れなかったと思う。
 1日目は昼頃フェリーで宇野から土庄港に向かう。フェリーは1時間ほどかかるので、宇野港で「宇野ののり弁」を買って、船の中でいただく。宿はフェリー乗り場から近いところにしたので、先に荷物を預けて、半日なので、ちょっと遠いが、自転車で肥土山(ひとやま)・中山に行ってみることにした。バス停の数と距離を考えて行けるとふんだのだが、思ったより遠かった。街中のバス停と違って、田舎のバス停は間隔が長い。行きはダラダラ坂でしんどかったが、帰りは風をきって楽チンで気持ちが良かった。作品の近くまで行くと、自動車道から川に沿った遊歩道の方に入って、田んぼの中のわらアート、ワン・ウェンチー「オリーブの夢」まで回った。


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「宇野ののり弁」


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わらアート(中山)


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中山の棚田とワン・ウェンチー「オリーブの種」


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ワン・ウェンチー「オリーブの種」 


 土庄港で自転車を返したあと、宿のおかみさんから港まで送迎バスがある「オリーブ温泉」を教えてもらう。宿は素泊まりで、お風呂も小さな家族風呂なので、バスで5分ばかりのその施設で夕食とお風呂をすませる。ここは観光施設というより、地元の人の方がよく使うスーパー銭湯のようなものだった。土庄港近辺では夜は店がほとんど閉まってしまい、かろうじてコンビニが1件あるだけなので、朝夕はつましく、昼食はいろいろ冒険してみることにした。
 3日目の月曜日は、宿に荷物を預けて、バス1日券を使って、醤(ひしお)の里・馬木(うまき)あたりを巡り、昼を福田アジア食堂で食べる、そのあとはバスの時間次第というところまで計画した。醤の里はほんとうに街全体がおしょうゆの匂いがした。醬油の蔵元の建物や古い町並みの中に作品が点在する。土日はものすごい人出だったらしく、「今日はゆっくり見れますよ」と土地の人が言ってた。散策したあと、バスで福田に向かうが、ここでアクシデントが! 福田は直島の飛び地になっていて月曜日が全域休館日にだった! 公式ガイドブックには水曜休とあったのになあ。福武ハウスだから気がつくべきだったか。折り返すにも帰りのバスは2時間後。福田のインフォメーションにいた案内の人におすすめされたのが、大部(おおべ)。一日乗車券を買ったので、島を一周するのもいいかと思って、20分後のバスに乗り継いで向かう。リン・シュンロン「国境を超えて・潮」竹腰耕平「小豆島の木」の2作品はどちらも地元の人が協力して制作された大きな作品だった。「小豆島の木」の受付にいた地元のボランティアのおばちゃんが楽しそうに喋ってくれたし、「国境を超えて・潮」は近くの建物で製作の様子を写真やメッセージで紹介していた。その後、バスに乗って土庄まで戻って、町なかの作品をいくつかみる。町なかには道が複雑に入り組んでいる「迷路のまち」のエリアがあり、その中に迷路のような作品があったりして彷徨うのがまたいい。

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醤の里


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醤の里


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竹腰耕平「小豆島の木」


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リン・シュンロン「国境を超えて・潮」


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リン・シュンロン「国境を超えて・潮」


 今日は予定が変更になったりして、不規則な食べ方をしてしまった。朝に醤の里でちまきをひとつ、大部でうどんを一杯、そのあとちゃんとしたランチっぽいのをたべたのが、土庄に戻ってきて、「セトノウチ 島メシ家」にて、3時ごろだった。
 帰りは高松までフェリーで渡って、JRで帰って来た。
 今回の私の瀬戸内国際芸術祭はこれにて終了。

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「セトノウチ 島メシ家」


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チェ・ジョンファ「太陽の贈り物」

2016年11月26日 (土)

瀬戸内国際芸術祭 秋の巻 豊島再び

 というわけで、秋に本島・高見島・粟島に行って来たが、そっちは思いがけず休めた3連休に行ったので、本来休めるかもと画策していた連休にもう一度今回最後の瀬戸芸に行く計画を立てた。春にちょっとしか回れなかった豊島(てしま)が心残りだったので再挑戦、それと全く行けてなかった小豆島を残る時間で少しだけ。しかし、今回も手配が2週間前くらいになったので、土曜日の宿がなかなかとれない。ホームページで、豊島宿泊者だけのナイトツアーというのがあったので、ぜひ参加してみたいと思ったが、豊島の宿は全滅。残念だけど諦めて、小豆島の土庄(とのしょう)の港近くに連泊して、フェリー3日間乗り放題券で豊島に往復することにした。

 春には、家浦−豊島美術館—唐櫃浜(からとはま)をバスと徒歩で回って時間切れになった。硯(すずり)や甲生(こう)などに点在する作品を回りたいので、レンタサイクルにすることにした。しかし、9時過ぎのフェリーで渡ったにもかかわらず、すでに唐櫃浜港の最寄りの店は予約でいっぱいだった。もう1件の店は予約なしの先着順だったので、なんとか確保。本当は電動自転車の方が楽だったようだが、贅沢は言えない。唐櫃岡の手前までは登り坂で、その日は「棚田の収穫祭」というイベントが開催されていたが、行きの時は主催者が開会式で挨拶している途中だったし、帰る時はすでに店じまいをしていた。残念。その坂の上からは、レンタサイクルのお店の人のオススメに従って、時計回りに回ることにした。とてもきつい坂はなかったが、全体の道が登ったり下ったりのダラダラ坂なので、あちこち自転車をついて歩いたが、下り坂は気持ちがよく、気になったところに気ままに停まったりできるので、バスよりも楽しかった。畑に農耕牛がいたり、みかん園やコスモス畑があったり、ヤギ牧場があったり、道祖神や神社があったりする。
 甲生では、ケグ・デ・スーザの海苔で作った構築物や塩田千春の木造の作品「遠い記憶」など。そのまま家浦方面に進んで、大竹伸朗の作品「針工場」まで行って、その隣のカフェ「コートヤード」で早い昼食というか遅い朝食というかのテイクアウトBOXで休憩。ここには広い芝生の庭があって、外で食べるのは気持ちがいい。そのあと、家浦を通って、「海のレストラン」でちゃんとした遅めのランチ。海が望めるテラスは静かでゆっくりできる。そのあと、硯の竹林の中にある森万里子「トムナフーリ」をみる。ここも静かな空間だが、定期的に光るはずでしばらく待っていたが光らなかった。その後唐櫃岡まで着いた時は2時を過ぎていた。いくつかの作品が集まっているので、自転車を駐輪場に置いて散策する。島キッチンはすでに片付けモードになっていた。公式ガイドには詳細が載っていなかったボルタンスキーの作品は、新しい豊島の地図には載っていたが、徒歩で15分ほどかかる森の中らしい。帰りのフェリーの時間が気になったので、残念ながら諦める。
 その後、唐櫃浜まで戻って、夕方のフェリーで土庄に戻った。昼食を贅沢してしまったので、夕食は帰りにテイクアウトで買った豊島バーガーで簡単に済ませた。


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ケグ・デ・スーザの海苔の作品(甲生)


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塩田千春「遠い記憶」(甲生)

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大竹伸朗「針工場」(家浦)


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海のレストラン


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海のレストラン外観

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青木野枝「空の粒子」(唐櫃岡)


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唐櫃の清水

2016年11月25日 (金)

瀬戸内国際芸術祭 秋の巻 粟島

 2日目の夕方に粟島で投宿。波の音がずっと聞こえる民宿だった。翌日は、週間天気予報を裏切って快晴! さすが晴れの特異日だ。粟島は面積3.68㎢、人口257人。船のスクリューのような形をしている。港の案内所に手荷物を預けて、粟島を徒歩で巡る。この島では海や漂流物がテーマの作品が多くて印象的だった。もと粟島海員学校の木造校舎もいいきしみ具合で歴史を感じさせる。午前中に西浜まで歩いて、そこの1軒ポツンと建っている「サイレント・カフェ」でコーヒーと中庭に置いてある釜で焼いたピザをいただく。遅い昼食は港から10分ほど歩いた「マクロビのカフェNPGIROU」で野菜たっぷりのていねいなランチをいただく。食べものも充実した1日だった。帰路は、船で粟島港から須田港へ戻り、須田港からJR詫間(たくま)駅までは芸術祭のシャトルバス。JRの詫間から多度津で特急に乗り換えたら、あっと驚くアンパンマン仕様の「南風」だった。

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西浜の日比野克彦の作品

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「サイレント・カフェ」

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もと粟島海員学校

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もと粟島海員学校の中庭

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「マクロビのカフェNPGIROU」

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アンパンマンの「南風」

2016年11月24日 (木)

瀬戸内国際芸術祭 秋の巻 高見島

 2日目は、丸亀からJRに乗って多度津(たどつ)へ。駅から多度津港までは、シャトルバスがあった。多度津港に着くと、高見島行きの船は臨時便も出る混雑ぶり。今晩の宿は粟島なので、コインロッカーはないのはわかっていたが、荷物を持って高見島へ向かう。公式ガイドブックによると、高見島は面積2.33㎢、人口44人。住民は犬島と並んで最も少ない。念のため、島唯一の民宿の森田屋さんに昼食の予約と、荷物を預かってもらうかもしれないとお願いはしていたが、港の案内所で手荷物預かりをしていたので、ありがたく使わせてもらった。食べるところが少ないとあったが、書き入れ時なのかガイドにない店があったりして、心配するほどではなかったし、森田屋さんも予約をしなくても大丈夫だったようだ。
 午前中は島あるきのボランティアさんについて、島をまわった。海岸線に太い道が一本あるが、平地は少なくて山の傾斜に張り付くように浜地区浦地区の集落がある。集落の中にポツポツと廃屋があり、住民の密度の薄さが感じられるが、四国側に家があって普段住んでなくても、島に定期的に通っている人がいるのかもしれない。中島伽倻子さんの闇の中の光を表現したふたつの作品が印象的。坂の上の大聖寺では茶粥の接待もいただいた。天気は湿気た曇りから午後になると晴れ間も見えてきた。

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「時のふる家」

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「覚悟のイロハ」 in旧高見小中学校

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「よなべのみやげ」

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大聖寺の接待 茶粥

 瀬戸芸の間だけ、本島・高見島・粟島を繋ぐ船のルートが設定されているので、1日で3島回ることも可能なので、だいたいみんな半日で他の島に移動する。が、高見島でのもう一つの目的の廃村を見るため、昼ごはんにさつま飯を食べて、作品はないけど、板持地区を目指して歩く。高見島も浜、浦、板持の集落ごとの両墓制の墓地がある。が、残念ながら、板持地区の墓地がいちばん手入れがされていなかった。海岸線の道を30分ぐらい歩いて、道の終点まで来たが、村への入口が見つからない。村は海岸からはみえないんだとわかって、引き返してみると、井戸と道祖神のあるくぼんだ場所があり、奥にコンクリートの階段が見えた。あたり!と思ったが、階段には濡れた落ち葉や枯れ枝、蜘蛛の巣がはっている、前回の瀬戸芸の作品の残骸らしき枝の束が見える。廃屋のいくつかが見えた。廃村というから、実はもっと乾いた埃っぽい荒廃ぶりをイメージしていたのだが、どちらかというとジャングルの中に埋もれるカンボジア遺跡に近かった。(石じゃなくて木造だけど)自然の力はいとも簡単に人間の営みを植物で覆い尽くし土に還してしまう。そんなに歩かないうちに道も大枝に阻まれて通れなくなり、前に進むことを断念した。

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さつま飯

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海岸線の道

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村への入り口

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2016年11月23日 (水)

瀬戸内国際芸術祭 秋の巻 全体計画と本島(ほんじま

 さて、間に他のネタを少し仕込んだが、夏に続いて秋の瀬戸芸を記していこう。
 秋も会期中に1回しかいけないだろうなあと思っていたのだが、10月の3連休のなか日に絶対外せないと思っていたオモテ稼業の用件が免除になったので、予期せず有り難くも3連休をいただいてしまった。それなら、秋期しか開催されていない西の島々のほうにまず行こう!と、本島(ほんじま)→高見島→粟島の計画を立てた。伊吹島はおそらく無理。すでに1ヶ月を切ってしまっていて、世間の3連休と重なってしまったので、また宿探しに苦労した。あちこち満室だったが、本島と粟島の民宿をなんとか確保した。しかし!出発2日前にアクシデントが!! 本島の民宿のご主人が突然入院され、代理の人からキャンセルの電話があったのだ! たしかに電話の声からだいぶご年配の様子だったので心配だが、こればかりは遠くから回復をお祈りするしかない。振替の案内はないし、3連休の土曜日の宿なので、これはかなり難しいと頭を抱えたのだが、その日の夜中に丸亀のビジネスホテルのツインルームを見つけた。だが、もともとの民宿は2食付きで2人で18000円。丸亀のビジホはツインルーム素泊まりで39800円……東京のフツーのシティホテルより高い。供給と需要の関係で足元みられてるなあ…とちょっと悔しかったが、背に腹は代えられないということでポチリ。
 もうひとつ心配だったのが天気。週間天気予報では3連休は雨だったのだ。しかし、これについては、天気予報がはずれて、晴れ間も見えて、暑いくらいだった。ラッキー!

 というわけで、1日目は丸亀までJRで向かったが、新幹線の自由席はデッキにもはみ出すほどの大混雑だった。当然ながら指定席はすべて満席。丸亀到着後、宿泊のホテルに荷物を預けて、丸亀港から本島へむかった。本島は、公式ガイドによると面積6.77㎢、人口468人。島はレンタサイクルかバスと徒歩の組み合わせかどちらかでいけそうだが、島に着いたらレンタサイクルにずら〜っと人が並んでいたので、バスでいちばん遠い作品まで行って、そのあと歩いて帰ってこようと思った。秋になると、公式ガイドに載ってる以外の瀬戸芸シャトルバスが島の中や、駅と港の間を往復していて、助かった。ここでも、シャトルバスは路線バスよりも作品の近くで停まってくれた。
 アレクサンドル・ポノマリョフの「水の下の空」は、空の青に映えて、この日が快晴でホントによかったなあと感じた。そのあと、笠島港までもどって、穴子丼の昼食。ご主人がいうには、今日はとても人が多くてたいへんだったらしい。その後も作品をみながらフェリーの発着する泊(とまり)港まで歩いて戻る。作品もよかったのだが、本島や翌日の高見島で見かけた両墓制のお墓は印象的だった。集落ごとに詣り墓(これはよく見るかたち)と埋め墓(地べたに花筒と石が置いている)が別々にあるのだ。今は土葬の風習はないが、墓地はそのまま残っている。また、海の近くにはあちこちに神社や祠があるのだが、本島では珊瑚が祀られていた。また、本島は男木島に負けず劣らず、一部の地域はネコの島だった。


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「水の下の空」

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「そらあみ〈島巡り〉」

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サンゴが祀られている祠

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ネコだらけの路地

2016年11月22日 (火)

「始皇帝と大兵馬俑展」

 国立国際美術館 7月5日〜10月2日
 これも近場だからとずっと後回しにしていて、半ば行けないとあきらめていた。が、9月末日に夏期休暇をとったもののオモテ稼業の会議が半日はまってしまったので大阪に出てきて、あとの半日を有意義に使おうということで、会期終わりの3日前に行ってきた。そしてまた、ダリ展同様、後悔してしまった。いや、ダリ展ほどひどくなかったが。入り口にいやに人が多いと思ったら、チケット売り場も地下の展示場へのエスカレーターもならんでいるよ。既にチケットもってる人も多いので、駆け込み組かと思うが、なんか異様に平均年齢の高い客層でいっぱいで、ヘロヘロになった。平日でも会期ギリギリはろくなことがないと再度思い知った。
 さて、兵馬俑は、よく写真にあるような何十体というずら〜っとした団体さんではなく、将軍俑、立射俑、歩兵俑、騎兵俑というように、数体がひとつずつ展示されていて、その周りを360度ぐるりと間近で眺められる展示になっていた。横顔が端正だし、後ろ姿が哀愁をおびていてなかなかいい。他にもドでかい銅馬車が一式再現されていたり、大きい展示物が目立つが、小さい軍備や甕や瓦なども発掘されたものも展示されている。そして、出口には撮影コーナーがあって、レプリカがずらりとならんでいた。SNSへの投稿もOKだが、なかなか人の映り込みを外してとるのが難しい。

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2016年11月21日 (月)

「ダリ版画展」「ダリ展」

「ダリ版画展」 7月9日〜9月4日 京都文化博物館
「ダリ展」7月1日〜9月4日 京都市美術館

 ダリの10年ぶりの大きな展示という触れ込みだったが、10代の頃よりだいぶ情熱がさめてしまって、絶対行こう!という気にならずに、遠距離の予定を優先させてしまい、最終日の前日に二つの展示をはしごした。……そして、とっても後悔した。
 午前中に家事雑用諸手続き諸連絡をこなして、午後からまず文博へ。ダリといえば、シュールだけど緻密でリアルな油絵をまず思い浮かべるのだけど、版画になるとモチーフは同じような感じでもあっさりした画面でちょっと意外。ダンテの『神曲』の挿画は点数も多く、全体にもボリュームがあったが、ゆっくり間近でみることができた。
 そのあと、市美のダリ展に向かう。15時過ぎ、市美に着いたら、美術館前に人だかり!……よく見ると、7重の折り重ね列になっている。快晴な空のもと、この行列はみんな駆け込み組なのか? そんな一般的な人気があったっけか?と、ビックリした。そりゃ、そこそこネームバリューはあるけど、ルノワールやモネとちがって、けっこう好き嫌いがあるだろう?と思っていたけど、大人気だった。16時前ぐらいに入場、入り口で人数制限はしているようだが、中へ入ってもものすごい人だかりで、一番前の列はとても行けないし、びくとも動かない。二重目、三重目ぐらいでみてまわる。それでも出口にたどり着くと5時前になっていた。こんなに人が残っていてもスーベニールは5時に閉めようと頑張っているので、見回るのはあきらめて、レジの列に並んで図録だけ買って帰った。いや〜、エラい目にあった。
 ところで、2005年8月から始めたこのblogもいつのまにか10年を過ぎていて、10年前の展示というのは、行っていたよ。(ああ、ホントに備忘録)「ダリ展 -創造する多面体-」 サントリーミュージアム[天保山] 2007年3月8日~5月6日なのである。

 
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2016年11月20日 (日)

「すみのえアートビート」・名村造船跡地・MASK(マスク)

 先の記事にある「日輪の翼」の公演があったクリエィティブセンター大阪は、住之江区北加賀屋の名村造船跡地にある。名村造船所大阪工場が1979年(昭和54年)に撤収した場所で、街中にあるのに廃墟然とした様子はネットなどで知っていたので行ってみたいと思っていたが、なかなか機会のなかった。2007(平成19年)年に近代化産業遺産群に指定され、何年か前からここで、コスプレイベントや音楽イベントなどが開催されていた。今回、「日輪の翼」のチラシでやなぎみわさんの舞台車「花鳥虹」も収蔵されている、同じ北加賀屋にある倉庫の一般公開「MASK Open Storage 2016」があることを知って、それに行く機会を狙っていた。それがたまたま9月11日(日)「すみのえアートビート」の日だったという三つどもえの状況だったのだ。
 さて、当日はまず、MASKにいく。「Open Storage 2016」と銘打ったこのイベントは、普段、大型の美術作品を収蔵している倉庫MASK(MEGA ART STRAGE KITAKAGAYAの略)の中を観ることができる。これはこの日限りのイベントではなく、9月2日〜19日の金土日祝のみ12時〜18時で開催されていた。外見にはフツーの倉庫なのだが、中には、やなぎみわさんのデコトラ「花鳥虹」、ヤノベケンジのトらやんやラッキー・ドラゴン等6人の作家さんに作品がある。案内や映像などもあり、見学通路を作ってあるが、バックは雑然といろいろな機材が置かれていたりするところがいいなあ。
  「すみのえアートビート」のメイン会場になる名村造船跡地にはアヒルちゃん(「ラバーダック」)が来ていた。アヒルちゃんのコスプレをした車(これも痛車?)もお隣に鎮座。飲食や物販の出店も出ていて、とても賑わっていた。そこで、「名村造船所大阪工場跡地 ウォーク&ウォッチ」といのがあって、地元のボランティアさんが、30分ほど跡地の建物の中を案内してくれる企画があった。ちょうど時間が合うので申し込んでみた。建物の中は、イベントに参加しない限り入る機会がない。1階・2階に主に使用されているホワイトチェンバー、ブラックチェンバー等があり、4階部分はドラフティングルームという、昔船の設計図を描いていただだっ広いスペースがあった。床に製図の後がある。窓からは見晴らしがいい。しかし、空調もなく、暑い。また、ここで撮影された「鉄骨オペラ」という短編映画も上映されていた。
 「すみのえアートビート」では、名村造船跡地だけでなく、北加賀屋のアートな数カ所をスタンプラリーが出来るようになっている。目印は小さなアヒルちゃん。MASKにもあり、他にもアーティストがデザインした部屋に住める「APartMENT」とか「北加賀屋みんなのうえん」とか「噴水モニュメント」など。しかし、アヒルちゃんは居たが閉まっているギャラリーとか、結局閉まっているしアヒルちゃんスタンプもなかったポイントとかあったのは、1日限りのイベントなのにちょっと残念。また、スタンプラリーの景品先着700名というのがあったようだが、開催17時までだったが、15時頃に行ったらすでになくなっていた。朝から自転車でスタンプだけ集めに回っていた人がたくさんいたので、まあ、そうだろうなあ……とは思っていたが。


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2016年11月18日 (金)

演劇「日輪の翼」

 2年ほど前からやなぎみわさんは「ステージトレーラープロジェクト」を発動し(いや、もっと以前から準備をされていたと思うが)、台湾のデコトラを輸入して、それで演劇をやる準備をしていた。昨年のパラソフィアでもその舞台車がお目見えしていた。blogを繰ってみると、2015年3月9日4月12日にその姿を見ている。
 その頃から、いったいどんな演劇をするのだろうと思っていたが、その演目「日輪の翼」が今年になっていよいよ始動した。横浜、新宮、高松、そして大阪。原作の中上健次の小説のように、全国各地を流れていく。しかし、原作と舞台は似て非なるもの。原作の小説もつられて読んだが、どちらかといえばそんなにヤマ場のないロードムービーのようなストーリーだが、それを横糸に同じ中上健次の『千年の愉楽』『紀伊物語』を縦糸に織り込んで、色鮮やかなダイナミックな舞台が広がる。これはもう、舞台演劇に精通した演出と脚本の勝利!(いや、原作もよいのだが) どのシーンも観ていてうっとりする。オバたちのかけあいもいいし、ツヨシら若い衆は自由奔放だがオバたちの世話もよくしている。この不思議な関係。間に入る猥雑で艶美な歌やタップダンス、パフォーマンスも印象的。私は田中さんのアクの強さも目を惹いた。そして、なんと言っても、あのラスト! あんな終わり方は観たことなかった! そして何もなくなってしまった……言ったらネタバレになるか? 来年のもしかしたら上演があるかもしれないので、是非、直に観て驚いてほしい。
 高松公演を観たあと、とても良かったので、違う場所でみたらまた違う感じかもしれないと思って、翌週の大阪公演の千秋楽のチケットをとった。大阪住之江区の北加賀屋にあるクリエィティブセンター大阪。海のそばの駐車場の端っこに劇場が設営されていた。高松はまだ、舞台の奥に街のビルが見えたけど、それ以上に周囲には何もない。雨がふるかもと思ったら持ちこたえ、夜風が気持ちよく、夜は闇ではなく色彩をもつことを実感した。自由席で、座る位置によっても見え方がちがう。野外劇の常で荒天中止、雨も雷も心配だし、ポールかクレーンでつるした布での空中パフォーマンスは風速?メートルだかで中止になるということだったが、全9回中止されることなく上演された。


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